相棒

相棒
「もし、杉下右京アメリカで刑事だったら出世していたか?」
私の経験では、答えは「イエス」。有能ならば黒人でも大統領になれる風土だからだ。では、なぜ杉下右京は日本では冷遇されるのか?それは、日本の本音と建前の文化。「和をもって尊とし」とする文化のせいだと思う。
私ごときのスケールでさえ嫌がらせの連発。塾を始めた当時は、三重県の郡部では学力別クラスはなかった。コンピューターによる学力順位の発表もなかった。
 だから、母が
「○○さんは有力者だから息子さんを下のクラスに入れると・・・・」
 とか、
「ビリから何人かは成績表に黒塗りした方が・・・」
 とか心配した。心配どおり電話で嫌がらせとか、器物を壊されたこともあった。アメリカ帰りとか英検1級を持っているとかいうのも珍しかったので、看板に書くと
「何を偉っそうに!」とか「自慢ばかりが大好き!」と散々だった。今は徐々に日本の風土も変わりつつある。しかし、まだ過去の遺物のような人はいる。こうしてブログや動画で事実を書き並べるだけで、反発する人もいるようだ。
 私はそういう方を相手に1秒でも1カロリーでも無駄にしたくない。相手にしない。私の塾に今も田舎の風土から避難してきたような生徒がいる。優秀なために浮き上がってしまうのだろう。
 聖徳太子の頃から「和をもって尊とし」とされてきたけれど、裏側から見ると「出る杭は徹底的に叩く」「変わった奴は村八分」ということ。アメリカのように、変わった奴を歓迎する風土だとユニークな考えが生まれやすい。
 徐々に変わりつつあるけれど、私はその意味で田舎が好きではない。