イジメ

日本の教育をダメにしたモンペ
私が塾を始めたときは20代の頃。塾生の方の保護者は40代から50代。何を言っても
「こんな若造の言うことが聞けるか!!」
 という方もみえた。それで、名古屋大学の卒業証書を壁にかけたり、英検1級をとったり、京大を受けて成績開示をしたり。
 でも、味噌も糞も一緒にする人たちにとっては何をやってもムダなんですね。先日もある母親が突然、塾にやってきて
「娘の授業を見学させて下さい」
 と言った。そして、授業後に2時間も滔々と
「最初の10分は―――、次の20分は―――をやって下さい」
 と持論を展開された。結局、塾をやめて頂きました。その持論が生徒の方のプラスになる話なら耳を傾けます。しかし、まるで素人のデタラメな話。言われたとおりの授業なんか出来ません。私は思う。
「難しい脳外科手術をしている手術室に乱入して『そこ右にもう10cm長く切って』と指示する母親がいるだろうか?」
 つまり、これは塾講師は脳外科医のような専門職と思われていないということ。
 中学3年生の図体のでかい男子生徒に、か弱い女性講師が注意をしたことがある。
すると、その中学3年生は父親と一緒に怒鳴り込んできた。
「騒いだのはウチの息子だけではないだろう!なんで、ウチの息子だけが注意されるんだ。女性講師に会わせろ!!」
 私が応対したら「女性講師に会わせろ!」と3度も4度もやってくる。しまいに私は
「何を言ってるんだ!他の生徒はどうでもいいだろう!お前が騒いだのは事実だろうが!中学3年生にもなって父親に泣きついて恥ずかしくないのか!」
 と怒鳴ってしまった。もちろん、塾はやめて頂きました。そういう人たちは、自分の非を棚に上げて「○○塾はぜんぜんアカンよ」と悪い噂をばら撒く。どうしようもない。
 だから、たいていの塾は何を言われても“イエスマン”になる。保護者の方もそれに慣れるものだから、文句を言えば何でも受け入れられると勘違いする。悪循環。そんなことをしている間に、普通の生徒は授業が乱されて迷惑を受ける。
 現在の学校や塾といった教育機関は一部のモンスターペアレントの言いなり。それで、圧倒的に数の多いサイレントマジョリティが迷惑をガマンしている。イジメによる殺人が日本中に広がっているけれど、学校を責めても仕方ない。
 明らかに問題行動を起こしていると分かっていても、少し注意するだけで怒鳴り込まれる。人権うんぬんと責め立てられる。見過ごすしかない。
 一体、いつまでこんなバカなことを続けるつもりだろう。サイレント・マジョリティが声をあげないとさらに被害者は増える。命に関わる一大事です。