「浮きこぼれ」のニュース

浮きこぼれ”のニュース
 授業についていけないという生徒のほとんどは怠け者(例外はある)。規則正しい生活をして、一定の勉強時間を確保すれば平均点くらいはとれる(例外はある)。大抵は、ゲームをやりたい、TVを見たい、彼氏(彼女)に会いたい。そういう誘惑に勝てないだけ。
 あるいは、素行不良。時には周囲に迷惑をかけたり(イジメ)、自殺に追い込んだり。大きなニュースになっているのは皆さんご存知のとおり。
 しかし、忘れないで欲しい。もっと深刻な問題が静かに日本社会の根底を揺るがしている。それは、“浮きこぼれ”問題。授業についていけない子がいる一方で、授業のレベルが低すぎて困っている子たちのこと。
 この子たちは、遊びたい気持ちを抑えて規則正しい生活をしている子が多い(例外はある)。周囲に迷惑をかける子も少ない。だから、周囲の大人は放置しておく。礼儀正しい子が多いから、大人は甘えているのだ。
 従って、大きなニュースにならない。
 勘違いした文科省の幹部が
「勉強量を少なくすれば、問題児は減るだろう」
 と“ゆとり教育”なんてアホな政策をやって大失敗した。近隣のアジア諸国に経済的にも教育的にも追い上げられて追い抜かれそう。このままでいいわけない。危機的状況にある日本を救うのは、この“浮きこぼれ”の子たち。
 なんで、問題児ばかり報道して学力的な成果をあげている子たちを報道しない。日本のマスメディアは本当におかしい。