ジャッキー・チェンは本当に強いのか(3)

ジャッキー・チェンは本当に強いのか(3)
 私は嫌な中学生でした。中学三年生の時に学年主任のK先生の自宅の電話番号を調べて
「先生、ボクは課題で出されたあの問題集を使いたくないんです。自分で選んだ問題集で練習をしたらダメですか?」
と質問した。講師の今なら殴ってやりたいほどの生意気さ。K先生は驚いた様子でした。だって、「宿題はやらないぜ」宣言ですから怒鳴っても不思議ではない。
 ところが、K先生は
「まぁ、お前がやりたいようにやれ」
 と言って下さった。今思うと、私が真面目な生徒だから(かつ、成績も良かったから)特例のように宿題を免除してくれたのだと思う。私は平均的な考えは「間違い」だと思っていた。平均点以下というのは馬鹿だと思っていた。
 勘違いで、傲慢で、井の中の蛙だった。ただ、一つだけ良かったと思うのはどんな環境にあっても「マイペース」という意味を体験して知ったことだ。
 明日は、そのマイペースの功罪について書きたい。