こうやって、河合塾学園講師になりました。

こうやって、河合塾学園講師になりました。

 私は30年前に、アメリカのユタ州ローガンという町で中学教師をしていました。帰国
する前に
「帰国したら、失業・貯金なしになってしまう」
 と思い
名古屋大学の名前とアメリカの公立中学校で教師経験があればどこか雇ってくれるだろ
う」
 と考えて、名古屋の河合塾学園、名古屋外国語専門学校など7つの有名な予備校、塾、
専門学校に履歴書を送っておきました。でも、返事はゼロ。仕方なく田舎に戻って自分の
塾を開きました。
  しかし、それで引き下がる私ではありません。英検1級、通訳ガイドの国家試験、
ビジネス英検A級、国連英検A級などに合格して履歴書の資格欄に書き込んで、同じ7校
に履歴書を送ってみました。全て返事が来ました。(ザマァミロ!!!)
 そして、つくづく思う。
「この社会はレッテル次第だぜ」
 当たり前だけど、面接する前は(働き始めないと)その人がどういう人か分からない。
だから、知名度の高いレッテルを自分に貼る必要があるのです。
「名古屋まで通わなくても、それ以上の指導が受けられる!」
 これは、今の私の塾のキャッチ・フレーズです。「田舎の塾にはロクなもんがない」と考
える人たちも、私の経歴や資格を見て安心してくれるわけです。高木繁美という名前には
何の魅力もありませんが、
名古屋大学教育学部卒」「アメリカ留学経験あり」「もと河合塾学園講師」「英検1級、通
訳ガイドの国家試験合格」などの他人のビッグネームを利用すると、一般の人はやっと理
解してくれる。
 世の中、そんなもんです。私自身の中身は何も変わらないけれど、その中身を評価でき
る人は少ない。塾生の中でも、四日市高校の20番くらいまでに入る生徒は
「自分は東大や京大に合格できるレベルのはずだけど、高木先生にはかなわない」
と分かる。すると、自動的に「高木先生の言うことは信用していいかも」と分かる。でも、
そんな高い学力の子は1%もいませんから。
 やはり、レッテルが必要です。